校長あいさつ
ご あ い さ つ ~ 引き続き、いま、できることを大切に ~
本校は、須賀川市の中心部に位置する芦田塚(あしだつか)に、昭和48年、県内初 の病弱教育を主とする県立特別支援学校として開校(独立行政法人国立病院機構福島病 院隣接)し、小学部、中学部、高等部(昭和57年開設)の3学部を設置、また分校と して、医大校(福島市:昭和62年開校)並びに郡山校(郡山市:昭和53年開校)を 設置しております。 本校は、昨年3月16日に発生した地震により、校舎の大半を被災し、現在、高等部 全教室を、学校に隣接する福島病院の看護学校跡地へ移転し、小・中学部は、校舎で唯 一被害を免れた教室等に移動し学んでいます。移転後、1年経ちますが、これまで保護 者の皆様や福島病院の皆様など、多くの方のご理解とご協力をいただき、何とかここま で進めてくることができました。離れた校舎で児童生徒や教員が孤立することなく、物 と物、人と人をいかにつなぐか、本校にとって最大のテーマとなっています。 行事1つ進めるにしても、先生方は工夫に工夫を重ね、子どもたちも「いま、できる ことは何か」について一緒に考えてくれています。これまで誰も経験したことのない課 題の連続ですが、分散しながらも、学校全体の所属感や一体感を得ることの大切さや子 どもたちを主とする合理的な行事運営など、あらためて気づかされることもあり、これ らの取組みが今の本校らしさであり、本校ならではの特色と言えるのかもしれません。 現在、本校舎は、復旧に向けた準備が急ピッチで進められていますが、もう暫くはこ のような状況が続くことになりそうです。復旧作業等により、今後さらに環境の変化に 対応した行動が必要となり、昨年度以上に課題の多い年となりそうですが、継続する感 染症対策を含め、すべての子どもたちが安全に、安心して教育活動を展開し、充実した 毎日を過ごすことができるよう、引き続き、いま、できることを大切にしながら、保護 者の皆様や地域の方々のご理解・ご協力のもと、教職員・児童生徒、一丸となって進め て参りたいと思いますので、今年度もどうぞよろしくお願いします。 環境の変化に負けない、明るく、強く、元気な、病弱教育の実践について、紹介して参りますので、今後とも一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。
令 和 5 年 4 月 校 長 佐藤 清悦